迷惑メールやウィルスメールのお話2005/10/27 13:47

迷惑メールがネットワーク上で飛び交っています。差出人が自分のメールアドレスという場合もあります。ただ、差出人の部分は、相手が勝手にメールソフト上などで書き換える事ができるものです。
実際に送られてきたメールの発信地は、ASAHIネットに到着したものの場合は、ヘッダという所に記載されています。具体的には、 X-IP という欄に記載されているIPアドレスが、メールを発信した場所、あるいはASAHIネットに送付する際に使われた踏み台となります。

メールのヘッダ情報を確認するには、Windows付属のOutlookExpressならば以下のようにします。

  1. OutlookExpressを起動します。
  2. 目的のメールを一覧からマウスの右ボタンでクリックし、開いたサイドメ ニューから「プロパティ」を選びます。
  3. 表示されたメールのプロパティ画面で「詳細」タブを選びます。
  4. 「このメッセージのインターネットヘッダー」の部分でX-IPという文字を探 し、その後に記載されているIPアドレス (202.224.32.1などの0から255までの数字が4桁並んでいるもの)を、メモしてください。

Macintoshに標準で添付する Mail の場合、以下の手順となります。

  1. Mailを起動します。
  2. 目的のメールを選び、表示させた状態で「表示」メニューから「メッセー ジ」→「すべてのヘッダ」と選びます。
  3. 画面に英文が表示されますので、X-ipを探し、その後に記載されているIPアドレス(202.224.32.1などの0から255 までの数字が4桁並んでいるもの)を、メモしてください。

このIPアドレスが発信元と推定できます。日本国内の場合、友人や知人のパソコンがウィルスに感染したりして、あなたにメールを送付している場合が皆無とは思えません。

発信元の組織はwhoisサービスで特定できます。JPNIC(http://www.nic.ad.jp/)の whoisというサービスで、そのIPアドレスが日本国内のものかどうかが検索できます。上記URLにアクセスし「■IPアドレス関連情報のWHOISによる検索(JPNIC提供)」の欄に、メモしていたIPアドレスを入力して日本国内の組織からのものか、海外からのものかを確認します。

もし迷惑メールの発信元が海外のIPアドレスで、知っている発信者名の相手でも「そのような所からはメールの発信は行わないと推測できる」場合には、次の方法でASAHIネットのスパムブロックサービスの設定を行います。

  1. ASAHIネットの「スパムブロックサービス」にアクセスします。
  2. 「マイフィルタ」の「拒否設定をする」を選びます。
  3. 「メールの件名、本文、ヘッダで拒否する」を選びます。
  4. 「メールヘッダ」を選びます。
  5. 「拒否するメールヘッダの条件」で「直接入力」を選びます。
  6. 「ヘッダ名の直接入力」と表示されていた欄が空白になりますので、そこにキーボードから X-IP と入力します。
  7. メモしていたIPアドレスを「直接入力」の下の欄にキーボードから入力します。
  8. 「------」の欄の右をクリックして「含む(Contains)」を選びます。
  9. 「追加」をクリックします。

相手のIPアドレスが海外であり、例えば80.などで始まるような場合、80.だけを入力し、「含む(Contains)」の代わりに「から始まる(Starts with)」を選 択すると、より効果的にブロックができます。

同様に、先頭の桁数のうちいくつかが同じような発信元の場合、「から始まる(Starts with)」を利用すると効果的です。