ワンクリック詐欺メールに注意しましょう2005/05/09 10:02

話はまた迷惑メールに戻ります。
迷惑メールには、いくつかの種類があります。最近多いのが、メール本文の中に書かれているリンクをクリックすると、何の説明もなく「ご登録完了しました」とか「入会金は**万円です」などと表示されるものです。これがワンクリック詐欺メールというものです。

多くの場合、ここで表示されるのはIPアドレスです。携帯電話経由の場合は、電話番号と位置情報が表示されます。でも、このようなIPアドレスや電話番号や位置情報だけでは、あなたの名前などの個人情報が漏れてしまうことはありません。サイトの構成などで、メールアドレスがダイアログボックス内に表示される事もありますが、その際にはブラウザを強制的に終了しましょう。過去に入力したメールアドレスの情報などが、サーバに送信される前にブラウザ上で表示されているだけの場合がほとんどだからです。決して「送信」や「キャンセル」など、サイトにあるボタンをクリックしないでください。

電子消費者契約法という法律では、何らかの会費を伴う会に入会する場合、利用規約や料金表が契約手続以前に表示され、それを承諾しない限り、契約そのものが成立していないと判断されます。ですから、ワンクリックでの契約は無効となり、支払い義務は生じません。
まずはあわてず画面をよく見てみることです。規約や約款などが表示されているかどうかを確認しましょう。さらにその画面のハードコピーをとったり画面を印刷しておくと、後に問題が生じた場合でも有効な証拠となります。

このようなサイトでは、具体的にASAHIネットのようなISP(インターネット・サービス・プロバイダー)に対して個人情報を請求する、という事が書かれている場合があります。個人情報保護法制定以前から、通信事業をしているISPは電気通信事業法によって、個人情報の管理は適切に行なう必要があります。お客様の個人情報を含む業務上知り得た情報を漏らしてはいけないというのは、基本的な通信事業者の立場です。更に個人情報保護法の制定によって、個人情報の扱いは厳重になりました。ASAHIネットの個人情報の扱いについてはこちらをご覧下さい。
あたかもISPが個人情報を提供しているかのような記述があるサイトは、それだけで信用も信頼もできないサイトである、と判断して良いでしょう。

お問い合わせ時に必要なこと:ソフトウェアの名前とバージョン2005/05/18 15:16

 エラーなどが起きて、お問い合わせいただく際、必ずご使用になっているソフトウェアの名前とバージョンの情報をお伝えください。

 名前はなるべく正確にお伝えください。たとえばマイクロソフト社のメール用ソフトウェアには

 OutlookExpress
 Microsoft Outlook

 というものがあります。これは名前は似ていますが、別のソフトウェアであるとお考えください。
 OutlookExpressはマイクロソフト社の基本ソフトであるWindowsに付属しているソフトウェアで、電子メールとNNTPという通信が利用できます。
 Microsoft Outlookは、主にMicrosoft Officeなどに付属していて(単体でも販売されています)、メール機能の他に、スケジュール管理などの機能を持つソフトウェアです。
 この2つのソフトは、同じようにOutloookという名称が付いていますが、その設定方法やエラー表示などに違いがあり、まったく別のソフトウェアであると考えて良いでしょう。単にOutlookと省略してしまうと、どちらのソフトウェアか判断ができなくなってしまうのです。

 また、ソフトウェアはバージョンによって微妙に動作が違います。これはバージョンが上がる事によって、それまでの不具合などが改善されているためです。

 とても基本的なことですが、ASAHIネットに限らず、何か問題があってソフトウェアやハードウェアのメーカー等にお問い合わせいただく際には、ソフトウェアの正式な名称とバージョン情報があれば、原因の解明、対策方法などを調査する事が容易になり、お答えまでの時間が短縮できます。

★Windowsでのソフトウェア名称とバージョン情報
 原則として、問題が起きたソフトウェアのメニューの「ヘルプ」から「バージョン情報」を選んでください。そこにソフトウェア名とバージョンが記載されています。

★MacOS Xでのソフトウェア名称とバージョン情報
 ソフトウェアが選ばれている状態で、メニューのソフトウェア名をクリックし、その「****について」を選びます。(****はソフトウェアの名前です)