会員専用の窓口に接続できない2005/03/29 12:30

 今日は少し難易度の高い(?)お問い合わせから。
 ASAHIネットには会員専用窓口があります。ホームページからのリンクで(IDとパスワードが必要です)という言葉が入っているところがそうです。ここでは、利用状況や料金、コースの確認、パスワードの変更などが行なえます。
 でも、無線LANを使っている方の中には、お申し込み窓口への接続ができない場合があります。
 原因として考えられるのは、無線LANの設定でセキュリティが確保されていないため、というのが一番多いようです。
 無線LANの親機(ルータ)とパソコン側との通信には、SSID(ESSID)という無線LANのネットワーク名、それに接続するパソコンを指定できるMACアドレスフィルタ機能、さらに無線LANの親機とパソコンとの間の通信を暗号化するWEPや WPAなどという仕組みがあり、それぞれの設定をしっかりと行なう必要があります。

 特に面倒なのはMACアドレスフィルタ機能です。MACアドレスはパソコン側に備え付けられた無線LAN用の機器の個別の識別符号のことです。通常は機器に記載されてる次のような記号です。

-00A0B0 427B7D

機種によっては

-00:A0:B0:42:7B:7D

のように表記されます。これはその無線LAN用の機器ごとに個別につけられた符号ですから、原則として世の中に同じものは無いはずです。
 どのような形式での入力が必要かは、ご利用になっている無線LANの機器ごとに違いがありますので、取扱説明書をよくお読みください。

 最近のノートパソコンでは、こうした機器が内蔵されている場合があります。そのため、取り外して識別符号が確認できない、ということもあります。でもご安心ください。WindowsXP/2000などの場合は、コマンドプロンプトを開いて以下のように入力することで、このMACアドレスを確認することができます。

-ipconfig /all

これで接続が可能なパソコン内のネットワーク機器の識別符号がIPアドレスなどといっしょに確認できます。
 パソコン側のこのMACアドレスを、無線LANの親機側に設定することで、他のパソコンからの不正な接続をかなりの確率で回避できます。

 次にWEPやWPAなどの暗号化です。これには、パスワードの設定が必要です。パソコン側と無線LANの親機の両方に同じパスワードを設定します。WEPとWPAの両方が使える機種なら、できるだけWPAの利用をお勧めします。暗号がより複雑になっているため、安全度が高いからです。WEPは64bitと128bitのものがありますので、WEPを使う場合には、できるだけ128bitのものを使用しましょう。

 SSID(ESSID)は無線LANのネットワーク名と考えて良いでしょう。MACアドレスによるアクセス制限などをしている場合、MACアドレスが親機に登録されていない機器からは参加できないように、SSID(ESSID)を秘匿する機能がある機種もあります。通常はMACアドレスや暗号化がうまく設定できているパソコンからだと、このネットワーク名は自動的に取得して、ネットワークに参加することができますが、機種によって違いもあり接続できなくなる可能性もありますから、必ず無線LAN親機に名前の設定をしてから、パソコン側に同様の設定をしましょう。

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_ ド素人の3D−CAD設計 - 2005/12/10 13:55

CADのライセンス認証には、ドングル[dongle]と呼ばれるハードウェアキーを利用する方法と、各コンピュータのMACアドレスに対してライセンスを認証する方法等がある。 MACアドレスに対してライセンスを認証するCADをインストールする場合、そのMACアドレスを調べる必要がある..