トロイの木馬2005/06/29 11:54

パソコンを狙った広義のウィルスの中には、「トロイの木馬」と称されるものがあります。この「トロイの木馬」型のソフトは、ソフト自身がパソコンのシステムを破壊するということはありませんが、パソコンに入り込むと、すでにパソコンに入力済みの個人情報(メールアドレスなど)や知人のメールアドレスなどを、特定の悪意ある人間に秘密裏に流出させる、という動作を行います。
ASAHIネットが提供する「おまかせウィルスチェック」の提携会社であるシマンテック社では以下の情報を流しています。

  • Trojan.Sokiron
    http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.sokiron.html
  • Trojan.Myftu
    http://www.symantec.co.jp/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.myftu.html
  • Trojan.Binjo
    http://www.symantec.co.jp/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.binjo.html
  • Trojan.Alexmo
    http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.alexmo.html
上記のものは、Windowsパソコンがターゲットになっていますが、特に最新のTrojan.Sokironは悪質です。メールアドレスをポルノサイトに勝手に登録するだけではなく、30秒ごとに入金督促の画面を表示する、というものです。今後も同様な不正ソフトウェアが流通する可能性があります。

ASAHIネットの「おまかせウィルスチェック」では、可能な限り素早く、こうした「トロイの木馬」や他のウィルスがメール添付された場合、対応するようにしています。
ウィルスが添付されたメールの場合、ウィルスを駆除し、削除したウィルスを記述したDELETE.TXTという名のファイルを、削除したウィルスの代わりに添付してお客様のお手元に送付致します。ただ、ご利用のウィルス検知ソフトによっては、DELETEという文字に反応し、添付ファイルがウィルスである、と判断することもあるようです。

感染からパソコンを回復させるには、上記のURLに記述されていますが、単に問題のあるファイルの削除だけではなく、レジストリというWindowsシステムの定義ファイルを変更する必要もありますので、大変な労力が必要です。
感染する前に、ウィルス検知ソフトの導入と、そのソフトの最新のウィルス定義ファイルの利用、更に定期的なウィルス検知の実行(これにはご利用のパソコンによって数時間以上かかる場合があります)を行って、自衛策を講じる必要があります。